【ロンドン五輪】陸上競技 中距離走?長距離走の基礎知識
オリンピックで行われる競技種目「陸上」および種目「中距離走?長距離走」についての基礎知識を紹介します。
■ どんな競技?
◎ 試合人数
陸上競技における個人種目のひとつで、個人の記録を競います。同時に走ることができる人数が限られているため、「組(グループ)」に分かれて争い、1回のレースにつき8人が同時に走ります。
◎ 概要
中長距離走には800m、1500m、5000m、10000mの種目があり、それぞれの距離を出来るだけ早く走り抜ける陸上競技です。しかし、短距離走のようにスピードだけの勝負ではなく、ペース配分やポジション取りなど、戦略が極めて重要な鍵を握ります。
短距離走のような選手ごとに専用のレーンがあるセパレートレーン制ではなく、中距離走と長距離走では、自由にレーンを移動して良いオープンレーンでの競技となります。800mのみ、1週目の第2コーナーまでセパレートゾーンを走らなくてはなりません。
◎ 主なルールと禁止行為
レース開始の合図よりも早くスタートしてしまう不正行為をフライングと呼びます。1回でもフライングをしてしまうと失格になります。
■ 勝敗の決着方法
800m、1500m、5000m、10000mの種目があり、それぞれの距離をいかに早く走り抜けるかを競います。3ラウンド制(予選→準決勝→決勝)で行われます。
◎ 予選ラウンド
各組の上位3~4名と、それ以外で最も速かった選手数名が次のラウンドに進めます。
◎ 準決勝ラウンド
予選各組を勝ち抜いた選手が複数の組に分かれてレースを行います。
◎ 決勝ラウンド
準決勝各組を勝ち抜いた8名で決勝ラウンドを行います
■ 種目
◎ 800m
400mトラックを2周します。スタート直後はセパレートゾーンを走り、1週目第2コーナーからオープンレーンとなります。中距離といえど、短距離走に近いスピードで疾走する上、オープンレーンに入ってからはポジション争いや駆け引きなどが激しく、接触?転倒などのアクシデントも多いため「陸上の格闘技」という異名がついています。
◎ 1500m
400mトラックを3+3/4周します。スタートからオープンレーンであり、スタートラインは弧状となっています。スピードと忍耐力の両方を求められる競技です。非常に戦術的なレースであり、選手はスタートから全力で走るか、一団に加わって先頭争いを繰り広げるかどちらかの展開となります。ポジション取りも重要なポイントとなります。…