NetBackup 7.5 でグラニューラリカバリ、対応クラウドストレージに AWS などを追加
シマンテックは2012年2月23日、データ保護ソフトウェアの最新版「Symantec NetBackup 7.5」を発表した。販売開始は3月6日。
NetBackup は、物理/仮想、OS、ハードウェアが混在する異機種混在環境でデータ保護とリカバリ機能を統合する、大規模システム向けバックアップソフトウェア製品。
最新版の NetBackup 7.5 では、独自の高速バックアップ技術、重複排除、ストレージ連携、ディザスタリカバリのリスク排除などの新機能や機能強化のみならず、仮想化環境やクラウドへの対応を強化した。
NetBackup には V-Ray 技術が実装されており、VMware と Hyper-V のデータ保護で、X線（X-Ray）のように仮想マシンの状態を可視化できるため、データをコピー/マウントする必要がなく、物理環境と同様のファイル単位でリストアできるが、NetBackup 7.5 では、VMware vSphere 上の Microsoft Exchange、SharePoint、SQL Server から、電子メール、ファイル、データベースまで、データアイテムをリストアできる（Granular Recovery Technology：GRT）ようになった。
1回のバックアップから、「アプリケーション GRT」によるワンアイテムのリカバリも、イメージ全体のリカバリも選択できる。また V-Ray 技術によって、単一のソリューションで物理/仮想両環境にまたがったグローバル重複排除も可能。さらに、サポート仮想環境に VMware vSphere 5 が追加された。
仮想環境のバックアップポリシー作成用には「仮想マシン インテリジェント ポリシー」（Virtual Machine Intelligent Policy：VIP）機能があり、新しい仮想マシンや移動/複製された仮想マシンを自動検出して保護し、バックアップ負荷を分散してパフォーマンスを最適化する。
また、新機能の「NetBackup Accelerator」でバックアップ処理時間を大幅に短縮できる。
NetBackup Accelerator は、変更部分のみのディスクを読み込む差分/増分バックアップから、ワンポリシーでフルバックアップを自動作成する機能。従来フルバックアップにかかった時間が、差分/増分バックアップと同程度に短縮される。…