日本IBMが社長交代、新社長に米IBMバイスプレジデントのマーティン氏
日本IBMは30日、夕方から緊急記者会見を開催し、5月15日付けで、現社長の橋本孝之氏が会長に退き、米IBM バイスプレジデントで独IBM会長のマーティン?イェッター(Martin Jetter)氏が新社長に就任する人事を発表した。
橋本氏は、2009年1月より社長を務めていた。
なお、現会長の大歳卓麻氏は最高顧問に、現最高顧問の北城恪太郎氏は相談役に就任する。
新社長に就任するマーティン?イェッター氏は、2011年5月から米IBMのコーポレート?ストラテジー担当バイス?プレジデント兼エンタープライズ?イニシアチブ担当ゼネラル?マネージャーとして、IBMの全社的な戦略ならびに企業向け施策の立案から実行までの責任者を担っている。
また、同氏はそれ以前、ドイツにおけるIBMビジネスの責任者として、4年以上にわたり独IBMの社長を務めていた。
社長交代の記者発表で橋本氏は「スマータープラネット(Smarter Planet)に向けた第1フェーズは完了できた。
第2フェーズを加速するためには、全世界に分散するIBMの経営資源を統合して、日本のお客様に提供する必要がある。
日本におけるグローバル化は加速しており、お客様の期待に応えるためには、人材、情報、知見といったグローバルの経営資源を投入していく必要がある。
マーティン?イェッターにより、グローバル連携をさらに強化していく。
今回の人事は、お客様の変革を加速するためにIBMが行う日本への投資だ」と、社長交代の理由を述べた。
スマータープラネットとは、ITを駆使して、エネルギー問題、機構変動、食料危機など、人類が直面する課題を解決しようというIBMのビジョンだ。
そして、マーティン?イェッター氏は、「世界においては、政府であれ、企業であれ、抱えている課題は共通で、新たな産業モデルが出来上がってくる中で、大きな変革をつきつけられており、もはや従来型のビジネスモデルでは対応できない世界になっている。
世界の経済はグローバル化しており、経済圏は相互接続され、互いに依存する関係だ。
それらに対応していかなくてはならないのは、世界の共通課題だ。
私はドイツで社長を務めたが、日本とドイツには、IBM全体に対する利益貢献が大きく成熟市場であり、教育レベルが高く、ITや自動産業が確立しており、IT分野の国内競合が激しいという共通点がある。
そのため、日本のお客様に大きな貢献ができると確信している」と述べた。…