「足尾銅山写真データベース」、6月15日から Web で正式に公開
足尾銅山?映像データベース研究会は2012年6月11日、同研究会が4年がかりで作成してきた「足尾銅山写真データベース」を、6月15日に Web 上で正式に公開する、と発表した。現在テスト版を公開中。
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足尾銅山は栃木県日光市にあった銅山で、明治時代の国策「殖産興業、富国強兵」を牽引する象徴的な産業として発展。海外の最先端技術の導入や国産化を進め、人材を養成?輩出した。生産した銅は、絹製品に次ぐ輸出品で、外貨獲得に寄与したが、同時に大量の鉱毒の混じった土砂や廃水が、渡良瀬川を通じておよそ 100km 下流に至る北関東一帯を汚染することとなった。
同データベースでは、最先端技術を輸入して国産化した削岩機や100馬力の水車4基の水力発電所、銅の純度を飛躍的に挙げた転炉、電気鉄道、ロープウェイ の輸送システムなどの写真が掲載されており、作業員の顔つきや服装、労働の様子なども見て取れる。また、写真にはそれぞれ撮影時期や撮影場所、説明などが付記されている。
掲載されている写真は、当時の状況を記録していた小野崎一徳氏によって撮影されたもの。小野氏は、足尾を訪れた1883年から46年間、銅山と人の営みを白黒写真で記録した。
同研究会は今後、「足尾銅山写真データベース」に「足尾、水俣、福島」の今日性や国際性を考慮しながら英語版を作成する予定。また、登録写真数をさらに増やし、説明文を修正し追加していくという。さらに、よりオープンなデータベースとして充実させるため、一般からの疑問点や問題点などを受付けている。