「何年にもわたり、何十倍にも上昇するような“究極の成長株”を探して投資せよ」というのがフィッシャー流であり、このやり方にとっては、「銘柄選び」こそが最も重要な作業である。
フィッシャーは“究極の成長株”を見分ける目を養うため「15のポイント」を強調しているが、その点については前回述べた。
しかし、これから銘柄を探そうという投資家は「何を買うか」ということの他に、もうひとつ大きな悩みを抱えている。
「いつ買うか」ということだ。フィッシャーは、投資のタイミングについても、具体的に答えを用意している。
事業立ち上げの苦労をたとえば、ひとつの例として、「画期的な新製品の立ち上げに苦労している時に注目せよ」と指摘している。
フィッシャーが投資対象とする企業は、画期的な新製品を次々と世に送り出す意欲と能力のある“傑出した企業”であるが、そうした企業といえども、新しい製品の立ち上げ期には様々なトラブルに見舞われる。
その製品が意欲的なものであればあるほど、立ち上げ期の苦労は大きくなる。最初の生産工場をやっと軌道に乗せたとしても、今度は、宣伝活動費用がかさんで収益を圧迫するかもしれない。
しかし、「実は、この時こそ、最高の買い場である可能性がある」という。
最初の生産工場さえ軌道に乗ってしまえば、第2、第3の工場は、それほどコストと労力をかけずに軌道に乗せることができ、生産を急拡大することができる。しかも、そうなれば当然、利益は急上昇する。
そのような状況に差しかかる直前なのに、収益を見ると、いかにも苦しんでいるように見え、株価も低迷している。だが、こうした場面こそ絶好の買い場である。
“傑出した企業”がその他にも、こんなケースがある。
●ある機械メーカーが化学分野の新規事業を立ち上げて数年苦戦し、業績も株価も低迷したが、水面下では経営陣がきちんとした考えの基に戦略を進めており、数年後には新規事業も大成功して、株価も大きく上昇していった。
●ある電子部品メーカーが人事システムを変更した際に労使関係が悪化してしまったが、その時、その企業としては珍しく、マーケット動向を読み間違えるというミスも重なり、「あの会社はもうだめだ」などと言われ、株価は急落した。しかし、問題は間もなく解決され、再び業績も株価も好調に上昇していった。…
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