癒される……マリモの基礎知識と育て方
■ マリモって何?
北海道釧路市の「阿寒湖のマリモ」が1952年に国の特別天然記念物に指定されてから60周年を迎えました(2012年6月現在)。北海道のお土産としてもおなじみのマリモは、150~200年を経て野球ボールほどの大きさになると言われています。マリモの成長は大変ゆっくりなのですね。ここでは、マリモの基礎知識?マリモの育て方などについて紹介していきます。
■ マリモ基礎知識
? マリモって何からできているの?
マリモはたくさんの小さな糸状の藻からできています。マリモは、ひとつの大きな玉のように見えますが、実は糸状の藻がからまりあってつくられているのです。
? どうやって丸くなるの?
マリモが球状になる理由には、湖の流れによって自然に丸まったとする説、マリモをつくっている糸状の藻が絡まりやすい性質を持っているとする説などがあります。マリモは表面がざらざらしているため、湖の緩やかな流れで回転することで藻がまとまっていくのでしょう。
? どうやって成長するの?
マリモは植物なので、光合成をして成長します。マリモの上部に日光があたる→上部が成長する→上部が重くなると、くるっと回転する→今まで光があたっていなかった部分に光があたる。このように光合成と回転をくりかえすことで、全体がまんべんなく大きくなっていくのです。表面の藻は成長する事で密度が高まって、しっかりした球になるそうです!
■ マリモは絶滅危惧種
? マリモは環境省のレッドリストで、「絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)」に指定されています
湖の環境の悪化や密漁などでマリモの生育状況は悪化の一途をたどっているのが現状です。また、阿寒湖のマリモは特別天然記念物に指定されている貴重な生物なのです。(大正10年3月3日天然記念物指定、昭和27年3月29日特別天然記念物に指定変更)
■ マリモの上手な育て方
おみやげなどで小さな瓶に入ったマリモをもらった人は必見です。大きく育てるには、以下の点に気をつけてあげてくださいね。
? 水を定期的に取り替えよう
夏場は1、2週間に1回、冬場は1ヶ月に1回を目安に交換してあげましょう。 水が汚れてくると茶色いアクがたまってきます。そのままにしておくとすぐに弱ってしまいます。
? マリモを洗ってあげよう
マリモの表面が茶色や白っぽくなったら、すぐに洗ってあげましょう。マリモを手でころころ転がしながら、やさしく水洗いしてください。…