パートナーと幸せに暮らすため必要なこと
家庭内暴力やストーカー行為といった男女の間で起こりうる問題は、私たちの生活を不幸にする要因です。ここでは、人生の伴侶と末長く幸せに暮らしていくために知っておきたいことを、精神医学的観点から詳しく解説します。
■相手を理解するためには会話は不可欠
夫婦、パートナー同士といった男女の間で起きてしまう問題の原因は実にさまざま。浮気性、ギャンブル、アルコール、金遣いの問題などで、二人の関係がいったん疎遠になってしまえば、相手を理解してあげたいという気持ちは無くなってくるでしょう。事態が悪化してしまったら別れることも有力な選択肢になってきますが、まずは事態がこじれてしまう前に、何とかして手を打ちたいもの。
そのためには、普段から相手をよく理解しておくことが大切です。その基本は、やはり何と言っても会話! 二人の間に会話が無くなる前に、何かしら手を打ちたいものです。
■対処を誤らないためにも、現実には背を向けないで
二人の関係を良好に保つには会話は不可欠ですが、ここで気を付けたいことがあります。人はどうしても、信じたいことを信じてしまうもの。一時しのぎで言った嘘や言い訳が、もしも相手の信じたいことであれば、相手はそれをそのまま受け入れてしまいます。事態がずるずると悪化していき、最悪の事態に陥ってしまえば、二人の信頼関係が壊れる可能性もあるでしょう。
また、悩み事を自分一人で抱え込むのもNG! パートナーは、楽しいときを共に過ごす相手であるだけでなく、厳しい現実社会を共に生き抜く相手なのです。パートナーの何気ない一言で、それまで見えなかった問題解決の糸口がつかめる場合もあるかもしれません。
反対に、相手が何かしら不平や不満をあなたにこぼすようなときは、積極的に耳を傾けたいもの。その際、「○○でいそがしい!」というのは、あまり言い訳になりません。相手がそれを口にしたということは、それまで我慢に我慢を重ねて、ついに口から出てきた最後通牒の可能性があるのです。
■心の病気の可能性には目を光らせて!
もっとも、二人の関係がこじれていく原因には、解決が困難なこともあるでしょう。例えば、生活習慣や価値観の不一致は人によっては、なかなか許容しにくいもの。家で読書や音楽鑑賞を好むような内向的な人と、野外でのスポーツが大好きな人とでは、そもそも一緒に過ごせる時間が限られてきます。二人で一緒にいられる時間が作りにくいということは、二人の関係維持には大変な制約となります。…