クライシス時のメディア対応も―ベクトルチャイナ、中国市場でのリスク情報収集サポートサービス開始
ベクトルチャイナは2012年5月21日、中国市場における日系企業のリスク情報の収集をサポートするサービス「チャイナ リスクアラート」の提供を開始した、と発表した。
チャイナ リスクアラートは、中国市場における日系企業のリスク PR 活動をサポートするサービス。企業名や商品、サービスに関連するキーワードの選定を行い、24時間365日、オンラインメディア、ソーシャルメディアを対象にクリッピングを実施する。また、ネガティブ情報発生の際はユーザーへ通知し、削除まで行なう。さらに、クライシス時の対応策の協議や、メディア各局プロデューサー、新聞メディアの記者などとの個別折衝、メディア向けの声明文、Q&A の作成、問い合わせ先代行の対応も実施する。
加えて、同サービスで分析した情報は、デイリー/ウィークリー/マンスリーでユーザーに提供される。デイリーレポートでは、企業の露出状況をポジティブ?ネガティブ記事に分類して報告。マンスリーレポートでは、露出状況から分析し、現在の消費者間でのブランドイメージや、リスクマネジメントの視点から今後の対策を提示する。
同社によると、日中の外交関係に変化が生じた場合、中国における日系企業のサービスや商品に対し、メディアや消費者を通じて意図的な「不買運動」やオンライン上での「ネガティブ情報の流布」などが起こり、ブランドイメージの低下に繋がる可能性がある。現在の中国市場では、リスクマネジメントを PR 戦略上に導入することが大事だとしている。