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Boundary、クラウドでのビックデータモニタリングシステムを提供

現在のビッグデータアプリケーションは、分散開発環境と分散リソースに依存している。だがこの分散環境は、パフォーマンス低下時の障害発生箇所の発見を困難にしている。

スタートアップ企業「Boundary」は、この問題に対して1つの回答を与えようとしている。同社は、クラウドサービスベースでのビッグデータのモニタリングシステム「Boundary」の提供を開始した。Boundary は昨年11月に突然登場し、ビッグデータのモニタリングへの取り組みを公表した。そして今月、その成果を発表したのだ。

Boundary CEO の Gary Read 氏は次のように語る。

「ビッグデータアプリケーションの設計は、従来の静的アプリケーションとは異なっている。ビッグデータアプリケーションが動作するインフラはとてもダイナミックだ。多くの場合インフラはクラウド内におかれ、サーバーは頻繁に入れ替わっている。この結果、アプリケーションの稼働効率の低下などの問題が発生しやすくなっている」

Read 氏は、ビッグデータアプリケーションで発生するパフォーマンス低下の原因は1つとは限らないと指摘する。通常は、複数の細かな事象が積み重なり、パフォーマンス低下への引き金を引くのだと。

Boundary システムは、ビックデータアプリケーションを構成する複数のコンポーネントからデータを収集する。データは Boundary のリアルタイムエンジンに集約され、意味のあるデータへと変換される。変換結果はグラフィカルに表示され、利用者はシステムで何が発生してるのか、どこが問題なのかを視覚的に理解できるのだ。

Read 氏は、従来のモニタリングシステムは、デバイスにフォーカスしたモデルで設計されており、個々のサーバーが重要なコンポーネントだったと説明する。これに対し、Boundary では、分散環境全体、つまりネットワークの把握にフォーカスする。

ネットワークをアプリケーション層を繋ぐエレメントだとしてとらえる考え方にもとづき、Boundary ソリューションはネットワーク上のすべてのパケットをチェックし、そのパケットがどこから来てどこへ行こうとしているのかを把握する。

「Boundary は、ネットワークこそが真実を見つけだすための最適なソースだと考えている」

Hadoop を提供する Cloudera も、最近モニタリングソリューションを発表した。…

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