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第2の「トイレの神様」か?

<成底ゆう子(歌手)>
 歌は世につれじゃないが、殺伐とした今の時代には、癒やしの歌が求められているのかもしれない。アイドルでもなければ、デジタルサウンドでもない、本格派の、奇をてらわない曲。成底ゆう子なるシンガー?ソングライターが、「いまの時代の歌姫になるんじゃないか」と音楽関係者は言っている。
 メジャーデビューから3年目の36歳。決して若くはなく、売れっ子でもないが、その歌声で、ちょっとした話題になっているという。
「成底は、インストア&手売りの女王なんです。全国各地のレコード店を回り、インストアライブを開くと、たくさんの人が足を止める。そして瞬く間に人だかりができ、歌に感動して、その場でCDを購入していかれる方が多いんです。手売りの女王とは、全国でCD即売記録を更新していくから。その求心力は並はずれていますよ」(音楽関係者)
 聞けば、成底はインディーズ時代の09年、日テレのバラエティー「誰も知らない泣ける歌」ですでに取り上げられている。故郷、家族、友人への思いをつづったオリジナル曲「ふるさとからの声」がまさに泣けるとして、西田敏行に推薦されたのだ。
 ピアノの鍵盤を自ら叩きながらの熱唱は、上京したばかりの若者らの心をつかみ、インターネットでのダウンロードが殺到。「iTunes」では1位を記録した。かくして同曲はメジャーデビュー曲へ。
 この夏リリースのセカンドシングル「溢れる愛のはじまり」でも、成底は澄んだ歌声でストレートなメッセージをつづり、ジワジワとヒットチャートを上がっていっているそうだ。「THE BOOM」の宮沢和史がプロデュースしたという話題性もある。
<留学中に挫折も経験した音楽エリート>
 スポーツ紙の芸能デスクは言う。
「このままうまくいけば、第2の『トイレの神様』になる可能性がありますね。植村花菜が亡き祖母との思い出を振り返りながら、青春の心を歌い、おととしの紅白歌合戦出場を果たしたときと似ているところが少なくないんです。売れ方、ストレートなメッセージ、さらに歌唱力などで、歌唱力は成底の方が上回っているくらい。年末の賞レースはもちろん、レコ大や紅白にも名前が挙がって不思議じゃありませんよ」
 たしかに、そんじょそこらの新人やアイドル歌手とは、歌の鍛え方が違う。1975年、沖縄?石垣島出身。幼少期より、民謡歌手の親戚や祖父の奏でる三線、八重山民謡に親しみ、高校2年、3年のときに全国音楽コンクール県大会の「声楽部門」金賞を2年連続受賞。…

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