【LinuxTutorial】Red Hat RHEV 仮想化
Linux には重要なユースケースが各種存在する。なかでも最も急速に成長しつつある分野の1つが仮想化であり、Linux のリーダーである Red Hat がそこに新バージョンを投入してきた。
1. Red Hat Enterprise Virtualization 3.0
Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)には欠点が1つだけあった。仮想 Linux システムの管理に Windows PC が必要だったのだ。だがそれも、先週正式にリリースされた RHEV 3.0ですべてが変わった。
3.0リリースから、RHEV は管理レイヤが当初の Microsoft .Net ベースではなくなり、Linux ホスト上で Windows を使わずに Linux の仮想化が行えるよう Java で書き直された。
サーバの仮想化実現に加え、RHEV 3は仮想デスクトップ(VDI)の実現も目指している。そう、Linux デスクトップを皆に提供するのだ。
2. Red Hat が SOPA に反対
先週は、米国議会で審議中のオンライン海賊行為防止法案(Stop Online Piracy Act:SOPA)が IT 系のニュースを独占した。それまでは SOPA に対する自社の立場について口を閉ざしていた Red Hat が、その立場を明らかにしてきた。Red Hat の法務部門が SOPA はイノベーションと経済成長に対して脅威となりうるという(正しい)見方を示してきたのだ。
Red Hat の法務部門は SOPA に関する声明の中で、「インターネットの自由とオープン性を阻害する措置は技術革新も妨害する。これは、Red Hat などの革新的企業の将来的な成功を脅かすものだ」と述べている。
3. Linux の求人動向は「バラ色」
先週、Linux Foundation が Linux の採用傾向と今後の見通しに関する新しい統計データを公表した。回答者の80%がここ1年の間に Linux サーバを追加し、今後1年以内にもさらなる追加計画があることを指摘するなど、同団体から見ると確実にバラ色の未来が開けているようだ。
Linux の採用が増える可能性を秘めた重要な分野がビッグデータだ。Linux Foundation の調査によると、調査回答者の72%がビッグデータへの取り組みをサポートすべく Linux の採用を計画しているという。…