まるで『おしゃれ泥棒』?ギリシャ美術館から7分で怪盗
G?JoeⅡはかく語りき
巨匠ウィリアム?ワイラー監督のコミカルな怪盗映画『おしゃれ泥棒』は、『ローマの休日』でお馴染みのオードリー?ヘプバーン、『アラビアのロレンス』でお馴染みのピーター?オトゥールが共演した、実に愉快な作品である。
彼らはとある事情から、一緒になって小さな彫像を盗み出す事になる。その手口は閉館時間間際に階段下の倉庫に隠れ、閉館後に盗むというシンプルなものだが、そのシンプルさがかえって現実味を加えているようにも思う。彼らは何度も警報を誤作動させ、警備員たちを油断させた上で、まんまと彫像を盗み去った。
と、そんな冗談のような窃盗劇が本当に起きてしまった。9日、ギリシャの首都アテネの国立美術ギャラリーで、ピカソの「女の頭部」やオランダの画家モンドリアンの作品など有名作品3点が盗まれる事件が発生した。
警察の発表によると、窃盗団は午前4時半までに数回警報を誤作動させて警備員を混乱させ、その後に犯行に及んだという。盗みから逃走までの時間はわずか7分。現在、地元警察は国内のみならず周辺海外にも協力を仰ぎ、盗まれた作品を追っている。経済破綻に揺れるギリシャ。犯人一味は金が目的で犯行に及んだのだろうか。
美術品窃盗騒ぎとしてはつい先日、ベルギーの美術館へ2年前に盗まれた絵画、マグリットの絵画『オランピア』(時価300万ユーロ相当)が返却される一事があった。犯人グループはあまりに有名な作品を売却に結びつける事が出来ず、そのまま無傷で返還したと見られている。
人類の英知がぎゅっと凝縮された美術品。それは個人の所有物ではなく、人類共有の財産であり、値段など付けられようはずもない。お願いだから、ベルギー同様、無傷で返して欲しいものだ。ソクラテスのダイモニオン(良心)が泣いている。
【記事:G?JOEⅡ】
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