ベルギー銃武装の名画泥棒は、その2年後に返却しました
G?JoeⅡはかく語りき
フランス小説家モーリス?ルブランが生み出した「怪盗紳士アルセーヌ?ルパン」は、類まれなる知性を持ち、名画や骨董品を颯爽と盗み出すヒーローだ。貴族の城館や資本家の邸宅など上流階級の人々の宝石や美術品、貴重な家具などを盗み、一方では貧しい家庭などに施しを行う。
現実にルパンのような真似をする者も少なくはないのだが、一方、こちらは小説のような晴れ舞台とは違い、裏舞台でとてつもない苦労をせねばならない。こうした美術品は、盗むことそのものより、売却する方がよっぽど困難なのである。資産家とコネクションを持つ中間業者も存在するというが、いざ一般人がこの中間業者の存在まで辿り着けるはずもない。
さて、6日、ルギーの首都ブリュッセルにあるルネ?マグリット美術館に"盗難名画が返却される"という珍妙な出来事が報告された。返却された名画は、2009年9月に盗まれたマグリットの絵画『オランピア』。妻をモチーフにした同作品は、マグリットの代表作のひとつでもある。
300万ユーロ(約3億円、当時であれば約4億5千万円)の時価を持つ名画中の名画を盗んだのは、銃武装の2人組。その後も犯人の足取りは掴めなかったが、今回、保険会社の専門家に匿名の連絡が入り、「無条件で絵を返したい」と申し出されたという。現地学芸員は返却の理由について、あまりに有名な『オランピア』を売却できなかったのだろうとコメントしている。
結局、この2人組が美術館から盗んだのは、名画でもあなたの心でもなく、自分たちの時間だけ。2年間まじめに働いていれば、別の幸運もあったろうに。これを教訓に心を入れ替え、新しい生活を送って欲しい。
【記事:G?JOEⅡ】
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