サービスリリース後、1年1カ月で全世界合わせて5,000万ユーザーを達したLINE。国内のユーザーは2,350万人を超えており、スマートフォンの60~70%にインストールされている計算になる。
無料通話、無料チャットサービスという、すでにSkype、Messenger、Googleチャットなど、メジャーサービスが乱立する中で、LINEのどこにユーザーが惹かれているのか?
今回はLINEの新機能を中心に6つ紹介したい。
LINEといえばスタンプ。スタンプを使った情感的なチャットがおもしろさの一つだ。
無料で利用できるスタンプのほか、有料版のスタンプも配布されている。これがユーザー課金による収益モデルの一つになっている。
さらに、有料の企業アカウントがLINEスタンプを作成し、ユーザーに無料で配布するという収益モデルもある。例えば、映画スパイダーマンの事例では、公式アカウントと8種類のスタンプを用意した。スタンプは1ヶ月で3,000万回の送信があり、アカウントをフォローした人は113万人になったという。
ユーザーはいろいろなスタンプを使ったコミュニケーションが楽しいから新しいスタンプを積極的に使い、好感を持って企業キャラクターと接する。それが友達にも伝わるというサイクルになっている。
チャットは、1対1のチャットのほか、グループチャットにも対応しており、仲間内でのやり取りに使われている。テキストメッセージのほか、写真、動画、音声メッセージなどの送信も可能だ。
企業や芸能人などが作成できるのがLINE公式アカウントだ。ほかのソーシャルメディアとの決定的な違いは、1アカウントごとに有料で作成され登録されるということだ。よって、ほかのユーザーに先にアカウントを作成されてしまったというようなことが発生しない。
ユーザーは公式アカウントを「追加」(フォロー)することができ、アカウントからメッセージを受け取ったり、メッセージを送ったりすることができる。公式アカウントとスタンプをセットにしたり、クーポンやサンプルをプレゼントしたりするというような活用がされている。
LINEの場合、ほかのソーシャルメディアと比べて格段に多くのフォロワーを得やすい特徴がある。例えば、ローソンの場合、8月26日現在のフォロワー数は、312万を超えているが、これはTwitter 18万、Facebook 36万を大きく超えている。…