東京無線など、スマホ向け配車サービス「すぐくるタクシー」提供へ
東京無線協同組合、富士通テン、メイテツコムの3社は2012年3月12日、スマートフォンからタクシーを呼べるシステムを開発し、まず4月1日より「すぐくるタクシー 東京無線版」としてサービスを提供すると発表した。サービス開始に先立ち、東京無線は iPhone 版アプリケーションと Android 版アプリケーションの無償提供を始めている。対応 OS のバージョンは、それぞれ iOS 4.3以上、Android 1.6以上。
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同サービス用のアプリケーションを使うと、スマートフォンの GPS 機能でユーザーの現在地を検出し、地図上で指定してその場にタクシーを呼べる。予約する際にオペレーターを介す必要がなく、地図で場所を指定できるため、煩わしい説明をしなくて済むという。東京無線版サービスは、東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー約4,000台が対象。
タクシーの予約が完了すると、地図上でそのタクシーのいる場所を確認できる。3社は、待ち時間のイライラ解消につながるとしている。また、予約前に現在位置周辺の空車タクシーの有無を確認することも可能。
今後、利用する予定区間のタクシー料金を事前に見積もる機能を搭載する予定。
すぐくるタクシーのシステムは、東京無線以外のタクシー事業者にも導入可能で、対応スマートフォン アプリケーションも各事業者の名称で公開できる。事業者毎にアプリケーションの機能をカスタマイズすることも可能。3社は、ほかのタクシー事業者への導入を進めて相互利用を図り、約1万6,000台のタクシーを相互配車できることを目指す。
なお類似の先行サービスとしては、日本交通が日本マイクロソフトのクラウド プラットフォーム「Windows Azure Platform」上で構築した「全国タクシー配車」というものもある。