クラウドは、企業アプリケーションの開発時間を最大80%削減する
米国調査会社 IDC が Amazon Web Services(AWS)から委託されて実施した調査により、クラウドサービスは企業アプリケーションの開発に要する時間とコストを劇的に削減していることがわかった。
同調査は、Samsung、Netflix、Bankinter などの世界各国の企業11社を対象に実施されたもの。調査の結果、AWS の利用は、アプリケーションの開発とテスト、それに配備に要する時間を削減する効果が特に高いことがわかった。調査対象となった企業の中には、開発時間を最大で80%削減したところもあったという。
同調査を実施した IDC の Stephen Hendrick 氏は次のように語る。
「AWS が開発とテストで高い評価を受けているのは、AWS API によるところが大きい。AWS API を利用すれば、開発者はアプリケーション開発でより効率的にサービスを活用でき、カスタムコードを書く時間を節約できる。
AWS は成熟しており、アプリケーション開発における不具合の発生を抑制し、その解決に要する時間を削減できる。多くのプラットフォームベンダーは、これらのメリットはプラットフォーム技術によるものだと主張している。だが IDC は、開発者が得るメリットの多くは、クラウドインフラが提供する機能によるものだと考える。例えば、AWS は自動プロビジョニング、動的なスケーラビリティ、モニタリングなどの機能を提供しており、アプリケーション開発を容易なものにしている。AWS を利用すれば、このようなアプリケーションの動作を左右する重要なサービスを、開発者がコーディングする必要がなくなるのだ」