EPUB3に加速の動き - Readiumオープンソースイニシアチブ
The International Digital Publishing Forum (IDPF)は13日(米国時間)、「EPUB 3」規格のリファレンス実装を開発することを目的とした「Readium」というプロジェクトを立ち上げたことを発表した。
IDPFとは電子書籍用のフォーマット、EPUBの規格を策定しているデジタルパブリッシング業界の標準化団体。
IDPFではすでにEPUB3の仕様を2011年10月に公告しており、IDPFのサイトより入手できるようにしている。
EPUB3ではビデオ/オーディオ/インタラクティブ機能、縦書き、多言語対応、MathMLの対応、アクセシビリティの改良、スタイリングやレイアウト機能の強化などが追加されている。
ReadiumプロジェクトはGoogleやSafariで使われているオープンソースのHTML5レンダリング、WebkitをもとにEPUB3のリファレンス実装を開発することを目標としている。
現在、ACCESS、Adobe、Google、ボイジャーJapan、オライリー、Safariブックオンライン、楽天、Kobo(楽天)、サムスン、ソニーなど多くの企業がこのプロジェクトをサポートしているという。
Readiumプロジェクトではすでに開発者向けにプロトタイプとソースコードを公開している。
プロトタイプはWindows及びMac OS X向けのGoogle Chromeの拡張機能として利用できる。
また、同プロジェクトでは2012年半ばにはAndroidにも対応した完全な実装を提供することを目指しているという。
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