日本の濃い顔俳優が大集結!映画 『テルマエ?ロマエ』
阿部寛、北村一輝、宍戸開、市村正規…日本屈指の濃い顔俳優が勢ぞろい! 原作は「マンガ大賞2010大賞」、「手塚治虫文化賞短編賞」を受賞、シリーズ累計500万部を突破して、今もっとも話題の映画『テルマエ?ロマエ』がいよいよ4/28に公開される。気のふれ合う仲間と語らいながら、のほほんと温泉に浸かれればこの上ない極楽…そんな日本人としては切っても切り離せない存在、「風呂」を題材にした本作の魅力はというと…
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舞台は古代ローマ。そこに暮らす風呂設計技師ルシウスはある日をさかいに現代日本へタイムスリップできる体質になってしまった。ただし風呂限定!
この漫画の主人公ルシウス(阿部寛)は至ってマジメ人間、ローマの平和のため!! と精力を尽くす実直な男。その生真面目さが良くも悪くも彼の日常を大きく変えていくわけだが…。ギリシャ彫刻な作画から飛び出る度肝を抜くようなセリフとリアクションには笑わずにはいられない。彼が初めて日本の銭湯にタイムスリップした時のシーンは印象的過ぎて、思い出すだけでニヤけてしまう。
斬新な設定もさることながら、登場キャラクターもいい味を出している。ルシウスがタイムスリップ先で出会う「平たい顔族」と称されている日本人。突然湯から登場するルシウスをすんなり受け入れて、あれよこれよとお世話する親切なおじちゃんたちは、まさに古き良き日本の姿を見ているようで癒される。
日本の浴場文化や技術にも注目だが、日本人と同じく「風呂」を愛した古代ローマ人の暮らしも垣間見える本作は、笑いとともに知識欲まで満たしてくれる。何より風呂に翻弄されるルシウスがこれからどうなってしまうのか、目が離せない。
映画ではキャスティングの妙もみどころのひとつ。ぜひ、原作を読んでから映画を観に行ってみてほしい。