東京メトロ地下鉄駅が水毛布配備、災害対策強化へ
G?JoeⅡはかく語りき
スイスと言えば、のどかなアルプスから清らかな歌声と、腕の良い職人たちの洗練された作業音が聴こえてきそうな、実に牧歌的な印象がある。もちろんそれも一面であるが、一方、スイスは国家として実に計画的な運営がなされている事でも有名な国。例えば核シェルターの保持率は、国民総数に対し100%という数字を誇っている。
核戦争が起こったら…などという悲惨な想像はしたくないけれど、国家が国民を守ろうとする姿勢はしっかり伝わる数字と言えよう。ちなみに世界最大の核所持国である米国は82％の保持率。日本は核を武器として保持していないせいであろうか、保持率は0.02％と極めて低く、国も今後、そうした国民の安全対策に乗り出す構えはなさそうだ。
が、震災を経験した日本では、さすがに各地で災害対策の強化が進められている。この度、東京地下鉄（東京メトロ）は、災害時の帰宅困難者計10万人分を想定して、自社で管理する全170駅のほぼすべてに飲料水や毛布を配備したという。
筆者はたまたま、西麻布の有名マンションの備蓄室を見せてもらった事がある。そこには全住民が1ヶ月ほど暮らせるだけの飲料水と、水を入れれば自動的に沸騰して食べられるタイプの五目ゴハンのレトルト食品などが備蓄されていた。
国が守ってくれない以上は、地元住民やマンション単位など、個人規模で災害への備蓄や対応方法などを検討しておいた方が良さそうだ。もっともある面では、本当に再び災害が起きた場合、むやみやたらと備蓄の買占めなどに走らず、「どうにかなる」という楽観的な忍耐力も必要である。
【記事：G?JOEⅡ】
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