新型うつ病か単なる怠惰か？早く欲しい科学的立証
G?JoeⅡはかく語りき
心理学や精神医学は、各理論に対して実験的な検証が加えられるとは言え、やはり経験論的な統計学に過ぎない部分もある。したがって、これは心の病いだと言えば心の病になる。しかしそれは、単なる身体的な機能低下なのかもしれない。この学問領域の線引きはあまりにあいまいである。
さて、この度、従来のうつ病とは異なる「新型うつ病」と呼ばれる症状が若年層に広がっている傾向にあるそうだ。従来のうつ病は劣等感、罪悪感、生命力の低下など、いわば消極的な機能の低下を示す病として知られている。
これに対して新型うつ病とは、自分の思い通りにいかない事例に接した際、怒りや無気力で抵抗しようという、いわば積極的な機能の変化を示すという。特徴として、自己中心的で他罰的である論が挙げられている。
単なるわがままだろう、と見る諸賢も少なくないのではなかろうか。例えば、急に機嫌が悪くなり、自分の出演した映画の舞台挨拶にて、インタビュアーに対して「別に…」とぶっきらぼうに応えてそっぽを向く女優がいたとしたら（例えばの話である）、筆者は正直なところ、そうした人物を自分勝手な人間だと判断せざるを得ない。
しかし彼らが病気、すなわち後天的な機能欠落であるというのなら、改善の余地があるということか。それなら確かに、治療を行い症状を改善して欲しいところである。
とにかく、心の病については、ある種の冷徹な、科学的数値による判断材料が欲しいところだ。血液中の酵素量、脳波の特定運動など、何らかの数字的なデータが心理学領域と融合する近未来を期待する。
【記事：G?JOEⅡ】
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