<盗撮>大阪地裁の判事補に罰金50万円
電車内で女性のスカートの中を盗撮したとして大阪府迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された大阪地裁の華井俊樹判事補(27)について、大阪区検は10日、同条例違反の罪で略式起訴した。大阪簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、華井判事補は即日納付した。
これを受け、大阪高裁の佐々木茂美長官は同日、裁判官弾劾法に基づき、最高裁に「裁判官としての威信を失わせる行為で、華井判事補には罷免事由がある」と報告した。最高裁が国会の裁判官訴追委員会に罷免訴追を請求し、同委が訴追決定すれば、裁判官弾劾裁判所で衆参計14人の国会議員の合議による弾劾裁判が始まる。過去に6人の裁判官が罷免された。
華井判事補は同日、大阪地裁の事情聴取に「被害者に申し訳ない。裁判所や裁判官への国民の信頼を損ねた」と謝罪。退官願を提出したが、留保された。
起訴状によると、華井判事補は8月29日午前、京阪本線寝屋川市?萱島間を走行中の電車内で、録画状態にした携帯電話を女性のスカートの下に差し入れ、下着を動画撮影したとされた。【堀江拓哉、渋江千春】