トップ3は任天堂、コナミ、ソニー ―電子ゲーム機の操作器関連技術 特許総合力ランキング
パテント?リザルトは2012年3月19日、電子ゲーム機関連技術の特許総合力を調査し、その結果を公表した。同調査により、特許総合力をあらわす「権利者スコア」のランキングでは1位は任天堂、2位はコナミデジタルエンタテイメント、3位はソニー?コンピュータエンタテイメントであることが分かった。
同調査は、1993年から2012年1月末までに日本の特許庁で公開された関連特許983件を対象に、技術の注目度を指標化した「パテントスコア」による評価を現在と2006年末の2つの時点で実施し、各時点での総合力(権利者スコア)を集計したもの。
総合力で1位と評価されたのは、2006年末時点で3位だった任天堂。同社は2012年1月の時点で2006年時点の2倍以上となる498.0点を獲得し、2006年1位のソニー?コンピュータエンタテインメントの当時のスコア336.3点をも大きく上回った。パテント?リザルトによれば、1位を獲得した任天堂の注目度の高い特許には、操作情報からゲーム空間の状態を変化させる「ゲームシステム及びそれに用いられるゲーム情報記憶媒体」などが挙げられるという。直近5年間でみると、任天堂の総合力(権利者スコア)及び出願件数は大きく増加しており、同社がこの分野に力を入れていることがうかがえる。
2位のコナミデジタルエンタテインメントは322.2点を獲得し、2006年末時点のランクを維持した。パテント?リザルトは注目度が高い特許について、野球ゲームにおいて接触入力式のモニタに表示されたキャラクターを迅速に移動させて操作感を向上させた「ゲームプログラム、ゲーム装置及びゲーム方法」を挙げている。
3位のソニー?コンピュータエンタテインメントは2006年末時点からスコアを100ポイント以上下げ、1位から3位へ転落した。だがそれでも総合力は200点を上回る219.2点を獲得している。パテント?リザルトによれば、ゴルフゲームのショット操作における「パラメータ設定方法、パラメータ設定プログラム、パラメータ設定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、エンタテインメント装置」などが注目度の高い特許として挙げられるとのこと。
「操作器に特徴のある電子ゲーム機関連技術 特許総合力ランキング」の主な結果は以下の通り。
6位以下は、キャメロット、新世代、スクウェア?エニックス、バンダイ、Microsoft などとなっている。…