ノマドワーカー、アーカイブ、レギンス、フィーチャリング……カタカナで言う必要あるの?
なんか最近よく聞くけど、はっきりと意味はわからないなー。
そんなカタカナ語がたくさんある。
っつーか、なんでもかんでも、カタカナ語にしなくても、わかりやすい日本語で言えばいいじゃないかって思うよね。
ノマドワーカーって言わなきゃダメかな、それ!
「オルタナティブなカウンターカルチャーをクリティカルな視点で捉えていくことがうんぬんかんぬん」って、わかって喋ってるのかな、それ!
「オレってオーセンティックなクオリアがあるじゃーん」って、知ってるカタカナ語ならべただけだよね、それ!
と、微妙なストレスにさらされている人にオススメなのが、『すっきりわかる!超訳「カタカナ語」事典』。
文庫サイズでお手軽。
1ページもしくは2ページに1つのカタカナ語。
超訳で、ずばりわかりやすい日本語に置き換えられ、用例で使い方、解説で語源や関連知識を紹介。
たとえば、ノマドワーカー。
[超訳]移動しながら仕事する人
?用例?カフェでノートパソコンを使っている人をよく見かけるけど、彼らはノマドワーカーだろうね。
って感じで、ネタにせず、実用度高くしっかり書かれているミニ辞典だ。
超訳を、いくつか紹介しよう。
アジェンダ:行動計画/検討課題
カウンターカルチャー:「既成の価値観や社会体制なんてクソくらえ!」文化
クオリア:オレ的な感覚
デカタンス:やさぐれた雰囲気
ペーソス:オジさんに漂う哀愁
セレンディピティ:たなぼた的な発見力
リテラシー:使いこなす力
アーカイブ:ひとまとめにして保存
ポピュリズム:庶民の人気取りしか考えない政治
ソリューション:解決手段
ガバナンス:経営陣の暴走を監視するしくみ/組織ぐるみの不正を防ぐしくっみ
フィーチャリング:ゲスト出演
ギモーフ:こじゃれたマシュマロ
レギンス:スパッツのオシャレな言い方
やー、すっきりする!
もちろんカタカナ語にしたほうが便利なものもあるけど、言い換えてよけいにわかりにくくなってない? ごまかしてない? なんかカッコいいことにしたいだけなんじゃない? なんて語もたくさん。
それを超訳で、ばっちり日本語にしてくれるのが、やー、すっきりする!
索引もついているので、辞書のように必要に応じて引くこともできる。
けど、パラパラっと見て、なんだかぼんやりと知ってるカタカナ語を、ずばずばっと日本語に置き換えることで、頭をすっきりさせながら『すっきりわかる!超訳「カタカナ語」事典』を読むのも楽しいですよ!(米光一成)