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世界で最も“遅い”フェラーリ、ポルシェに続く自動車型自転車。

洗練された車体デザインと大きなエンジンパワーが生み出すスピード感こそが、多くの車好きを虜にするスポーツカーの魅力。しかしオーストリアには、世界で最も“遅い”スポーツカー作りに情熱を傾ける、ちょっと変わった芸術家がいる。2010年、見た目はポルシェにそっくりな自動車型自転車を製作し、注目を集めたハンス?ランジェダーさんがその人。彼はこのほど、2号機となる“フェラーリ型自転車”を完成させ、再び話題を呼んでいる。

今から2年前、彼は「自分が思い描く“未来の自動車像”に合う車」を作ろうと、スポーツカーにそっくりな自転車の製作を開始した。そして、製作期間6か月で初めて完成させたのが、鉄骨やプラスチック管で車体を作り、金に塗ったアルミホイルで豪華に仕上げたポルシェそっくりな自転車、その名も「FERDINAND GT3 RS」だ。一見速く走りそうに見えるものの、そこはやっぱり自転車。重量約100キロの車体を人力で動かそうとすれば、時速10キロが限界というが、それでもサーキットや、オーストリアでは合法的に走れるという公道で実際に走らせたランジェダーさんは、作った満足感を存分に味わえたようだ。

その後、ランジェダーさんは2号機開発に向けても動き出していたようで、今年初めに制作期間「1年以上」(英紙サンより)をかけてついに完成。今度はイタリアの名車フェラーリをモチーフに、赤く流線型の車体が美しい「FAHRRADI FARFALLA FFX」を仕上げ、お披露目に至った。2号機もやはり鉄骨やプラスチック管から作られ、車体も「約100キロ」と大きさは初号機のポルシェ型と同じくらい。ただ、今回のフェラーリ型には「11変速ギア」(英紙メトロより)の自転車が搭載された上、「200個のLEDライトを使用して夜でもドライブができる」(サン紙より)など、進化も遂げているという。

YouTubeには、走行シーンを紹介した動画「next SUPERCAR - FAHRRADI FARFALLA FFX」(http://www.youtube.com/watch?v=ISEGDWpKAeY)も5月5日付で公開。実際に山間のトンネル内などで走らせている様子が見られるが、まずポルシェ型よりも格段に美しく仕上げられ、より本物に近づいた車体に目を奪われる。しかしランジェダーさん本人が運転席に入りペダルを漕ぐと、そのスピードはやはりゆっくりとしか出ないのだが、滑らかに走る様子はまるでスローモーション映像を見ているかのようだ。…

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