東京電力は11日、昨年3月11日の東日本大震災の巨大地震発生後、大きな被害を受けた福島第1原発敷地内の様子を撮影した写真600枚を公開した。事務本館で天井が崩れたり駐車場で車が押し合うような状態になっていたりする様子が見て取れる。
経済産業省原子力安全?保安院が昨年9月、東電に対して、事故直後の福島第1原発を写した未公開の写真や映像があれば、速やかに公開するよう指示。これを受け、東電は社員らに写真の提供を呼び掛けていた。
大地震当日の写真では、敷地内にある事務本館の天井が崩れ、板材が床に散乱。配管などもむき出しになっており、大きな揺れがあったことをうかがわせている。
駐車場では、整然と並んでいるはずの車同士が接触し、ガードレールに押しつけられるようになっている様子も写っている。
写真は同社のホームページ上でも公開した。