単語帳は1つでOK!英単語帳は「バームクーヘン方式」で暗記
筆者は、日頃大学受験の予備校で英語を教えていますが、生徒から来る相談で一番多いものが「英単語の覚え方」です。よくよく話を聞いてみると、どうも生徒たちは「単語帳の使い方」がうまくないことが多いです。そこで、今回は筆者自身が実際に受験生だった頃をはじめ、現在生徒に取り組ませて成果を出せている、英単語帳の使い方についてお伝えします。
■ キーワードは「バームクーヘン方式」
少しずつ生地をかけながら焼いていくバームクーヘンのように、単語の暗記も「少しずつだけど何回も回す」ことが大事です。はじめからまとめて全部やるのは、逆効果なのです。また、手間がかかるバームクーヘンと同様、単語の勉強も短期間で効果がでるということはありません。長期的に考えて、最終的に目標とするところまでいけるよう、計画を立てながら頑張りましょう。それでは具体的なやり方を説明していきます。
■ STEP1:1冊単語帳を用意する
「単語帳は何を使えばいいのか」という質問がよくありますが、正直言えば「何でもいい」です。しかし、あれもこれも、というやり方ではうまくいくことはありません。単語が覚えられない!という人ほど色々手を出してしまっています。
単語帳ではなくとも、学校の教科書の単語を覚えようとすることも単語帳1冊分とカウントしてください。そうするとかなりの人が、「複数の単語帳」を抱えている状態になっていませんか?単語帳は受験用に市販されているもので結構です。大差はありません。好きに決めていいです。もしも手持ちの単語帳がすでにある場合は、それを使うことを最優先しましょう。
■ STEP2:まずは「見出し語」を覚える
◎ 最初の数周は「見出し語」だけ ”薄く” 覚えよう!
単語帳であれば、まずは「見出し語」があります。太字や赤文字で強調されている、一番核となる単語です。最近の単語帳は見出し語以外にも派生語や類義語、関連する単語や例文などが充実しているのですが、これを最初に覚えようとすると逆効果になることもあります。
確かに最終的にはそれらも全て覚えなくてはならないのですが、「はじめから」覚え切ろうとする生徒は最初の1周がかなりきついものになってしまい、続かないのです。最初の数周は「見出し語のみ」というレベルでいいです。とにかく1周、「薄く」やってみてください。
◎ 最初から書いて覚えることは避ける!
「薄く」できない原因としてあと1つ、最初からあまりにも書いて覚えようとしてしまうということがあります。…