画面から物理ボタンが現れるTactus 変形タッチスクリーン 実機デモ(動画)
米 Tactus Technology が公開した変形スクリーン技術 Tactile Layer の続報をお届けします。Tactile Layer は平らなタッチスクリーンから、必要に応じて物理ボタンが現れ触感のある入力が可能になる技術。実体は液晶などの表示装置を覆う薄く透明なシート状をしており、あらかじめ刻まれた経路に特殊な液体を送り込むことでボタンが膨らみ押せるようになります。
Gallery: Tactus 触感スクリーン プロトタイプ (SID 2012)
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メーカーいわく、特徴は:
?既存のディスプレイ技術、タッチ技術と組み合わせが可能。液晶でも有機ELでも、静電容量タッチでも感圧でも。
?Tactile layer そのものは、すでに液晶画面などの前に置かれる保護ガラスなどと同等の厚さ。画面が分厚くなることはない。
?膨らんでいないときは透明。
?「最小限の電力消費」。具体的には不明。
?ボタンの形状や高さは自由にカスタマイズ可能。
?Tactile Layer のサイズは携帯電話から大画面テレビまで。
組み合わせるタッチセンサー技術により、通常は触っただけで反応するタッチスクリーンとして使い、むにゅっと膨らんだときは押し込んで入力する物理ボタンモードとの切り替えを実現します。キーボードに使えば、指で隠れた真下にちゃんと目当てのボタンがあるか意識することなく、指先の感触で確かめてから押すことが可能。従来の物理ボタンのようにキーのうえに指を置いたままにもできます。
Tactus の Tactile Layer は現在プロトタイプをテスト中で、製品への組み込みは2013年になる見込み。
ボタンやキーの形?大きさ?位置は「カスタマイズ」可能と表現されているものの、パネルを製品に組み込んだあとは、原理的にある程度は固定されたパターンになると考えられます。タッチ画面の最大の利点である「任意のユーザーインターフェースを表示できる」とどう両立するのか、オンスクリーンキーボードの配列が変わるとずれてしまったり etc の解決が注目される技術です。
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こちらはメーカー公式のプロモ動画。