国土交通省関東運輸局東京運輸支局の職員が車の所有者の住所や氏名などの登録情報を漏らしていた事件で、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された栗田典寿容疑者(46)が、同支局が所管する品川ナンバー以外の車両についても、登録情報の照会を繰り返していたことが12日、愛知県警捜査2課への取材で分かった。
同課によると、栗田容疑者は6、7月の2カ月間だけでも約500件の自動車登録情報を照会していた。照会したナンバーは全国各地に及んでいたといい、同課は12日午前、関東運輸局(横浜市)など数カ所を家宅捜索し、他にも多数の情報を漏えいさせていた疑いがあるとみて調べる一方、派遣社員熊野亮智容疑者(38)=同法違反(唆し)容疑で逮捕=との間で金品などの授受がなかったかどうかについても捜査を進める。