KDDI が混雑緩和技術 EV-DO Advanced を導入、混雑局の実効速度が2倍に向上
KDDI がデータ通信の混雑を緩和する新技術 EV-DO Advanced の導入を発表しました。無線基地局間で混雑度合の情報を共有することで、混雑している基地局に捕まっているユーザ(端末)を、混雑していない基地局に接続させるというもの。同社のシミュレーションによれば、その効能は「従来と比べて、約1.5倍のデータトラヒックが収容可能になるとともに、混雑する場所ではお客さまの実効通信速度も平均2倍に向上」とのことです。導入は4月10日から。6月末までに全国へ展開の予定。
スマートフォン時代が到来し、サービス競争、価格競争から再び回線品質競争へと回帰しつつある昨今、それでなくても増え続けるトラフィックの対処はキャリアにとって悩みの種です。もっとも、「混雑した駅でもちゃんと繋がる」がアピールポイントになるという考えかたもできます。次世代通信の行方も含めて、どこまでの品質を提供できるようになるか、キャリアの手腕が問われます。